善意で敷き詰められている

脈打つ大地の檜皮色/君の好きなグリーンでもっとハイになって

静岡が生んだゆるふわ茶畑Boyを推す人生のこと

どこから話し始めればこのブログは、今日中にあづくんの誕生日を祝って終われるんでしょうね。

 

 

パンダドラゴン、という後輩グループの存在を知ったのは、MeseMoa.を推し始めて割とすぐのことだった。どうもこの沼は、事務所の他グループについてもある程度アンテナを張っておいたほうが楽しめそうだぞ、と理解したのもそれなりに早い時期だった。

アンテナを張るなら、推しとは言わないまでも、興味をもって見ていく人がいたほうが楽しい。この思考は自然な流れだったと思うし、当時の私が、その1人にとりあえずあづくんを選んだのも、なんというか自分らしいなという気がする。メンバーカラーグリーン。文章が上手でツイートもブログもキレがある。どちらかというと知的なキャラで、グループの中ではツッコミ担当。話の切り返し方がうまい。人狼ゲームが得意。歌中に台詞があるとなれば「参りましょうか」が振られる人。自己紹介のコーレスが「\あづのづはー?/ \つにてんてーん!/」な人。

自分が惹かれたところをあげつらっているから当たり前なんだけれど、改めて考えてみても、うん好きなタイプ、と思う。もっと言ってしまえば、恥ずかしながら私はこういう人が好きな自分をけっこう好きなんだと思う。

 

そこからのことはあまり覚えていない……と見せかけて実はよく覚えている。今回は(今回は)結構自覚的だった。

 

たまたま時間が取れたから行ってみたSTEPUPで「わがまま気のまま愛のジョーク」のカバーがあって、ラストの「愛されたい」が彼だったこととか。

人狼スペシャルでの「全員倒します」の有言実行に痺れたこととか。2ndシングルのフリーライブで「You're my angel」の間奏に射抜かれこととか。パラゴン自体が果てしなく推せるグループだよなと思ってしまったこととか。「パンドラの箱」で「開けたら最後まで責任持てよ」って言われて結構腹が括れたこととか。特典映像の学力テストでの振る舞いが魅力的だったこととか。ブログを読みふけって、「自分には自分くらい甘くしたほうがいいよ!」って言葉に救われてしまったこととか。過去動画をたぐって「曖昧劣情Lover」を無限再生し続ける夜を過ごしてしまったこととか。

DDDPの日替わり写真がすごくかわいい気配があって思わず代行をお願いしてしまったこととか。その後動画であがった「大逆転ディーラー」の歌と立ち位置がめちゃくちゃツボだったこととか。(Twitterを追うとどうやらこの辺でいったん諦めて推し宣言をしている。嘘でしょまだ2019年8月じゃん……)

 

グループや事務所の中での立ち振る舞いが好き、とか。

ちょっとスモーキーな感じの声が好き、とか。

「2人」「1人」みたいな歌詞に合わせて立てられる長い指が好き、とか。

好きになった理由はまだまだいくらでもあげられるけれど、でもそうだな、多分決定打は「火曜日が待ち遠しくなったこと」で。

「自分には自分くらい甘くしたほうがいいよ!」みたいな言葉に、しゃがみこんで目線を合わせてくれるみたいな寄り添い方に、自分でもびっくりするくらい救われたりして。

少しでも何か返せたらと思ったし、それ以上に、彼みたいな人に幸せを願ってもらえる、「僕に関わってくれる人」の中に、自分も入ってるって思えるように生きたいな~~~~みたいな、そんな不純な動機が、きっと始まりだしほとんど全部だと思う。はい。

 

 

……これで終わるのも少し恥ずかしいので、「表現力」関連について。

 

彼がオーディションに合格したときの社長のブログに、「哀愁」という言葉があって。

すごくよくわかる、と同時に、その哀愁の出どころはどこなんだろうと考えていた時期があった。

なんとなく自分の中で解が出たのが、踊ってみたの「スウィートタイム」と、3rdシングルであり彼のセンター曲の「あゝ雪月花」が続けて出たときである。

よくよく聞いたら幸せの絶頂みたいな歌詞なのに、音と声がどこまでも儚くて、勝手に悲しい結末を想像してしまう「スウィートタイム」。叶わなかった恋の歌であろうのに、「醒めない夢だと信じてた二人は色褪せない」と言い切る「あゝ雪月花」。 

カバーとオリジナル曲に勝手にストーリーを見出すのも変な話だけれど、「過去と未来」「永遠と一瞬」みたいな呼応を感じて、あぁこの人は、時間というものをこういう風に背負える人なんだなぁ、と思った。いつか全部歴史になってしまうことの切なさとか優しさとか、そういうもの。彼のキラリペダル歌割、「青春の1ページなんて今は呼べない」があんなに響くのも、「いつか呼ぶことになるだろう」ことを薄々わかっている人の歌い方だからだからなんだと思う。

だから、先日ソロライブで彼が「1230」を選んで歌った事実が私はすごく好きだ。「辛いときって過去にすがりたくなるよね」って言いながら、懐古な感じの歌を選んで歌って、でもその歌は、「どんな未来なのか知らないけどね」という歌詞で終わる。

 

……あなたに、みんなに待つ未来がいいものだといいなと思うし、その未来から振り返った今も、そう悪くはなかったね、って笑いたいなぁと切に願って。

お誕生日おめでとうございます。